nukunuku510’s diary

予告なしに修正することがあります。よろしくお願いします。

オタクとスポーツ観戦の親和性について

注意)この記事はスポーツ観戦に目覚めたばかりのオタクが独断と偏見で書いたものです。あくまで私の体験なのでチームによって異なる場合があります。ご了承ください。また、特定の地域・団体とは一切関係ありません。

 

【これを書いているオタクの情報】

・次元問わずアイドルが好き。ライブもたま〜に行く。

・中高文化部。スポーツ経験なし。

・地方在住。

 

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高校時代、教室の隅っこでアニメやゲームの話をしていた私にとって、運動部の女の子ほど怖いものはありませんでした。声も背も(ぶっちゃけ態度も)大きくて、さっぱり分からない芸能人の話をしていて、時に担任より強い権限でクラスを仕切っている。体育で同じ班になろうもんなら、あからさまに面倒そうな顔をされました。ビビり散らかしていたこちらにも非はありますが、彼女たちは彼女たちで「スポーツの分かる人間としか関わりたくない」みたいな気持ちがあったと思います。ちなみに、唯一バスケ部の女の子たちはカースト底辺にも親切にしてくれたので好きでした。

 

そんな歪んだ認知のまま育った私がスポーツ観戦に抱く印象は「陽キャいっぱいで怖そう」でした。私のような人間が行こうもんなら「ここは陰キャの来る場所じゃねえぞ」とすれ違いざまにガンを飛ばされ、観戦どころじゃないんじゃないか。言うならば、選ばれし者しか行けない場所だと思っていました。

 

ところが転機が訪れます。たまたま地元のバスケチームの観戦チケットが手に入ったのです。W杯の中継は見ていたので(テレビで見る分には誰の許可もいらないと思っていた)、本物が見られる嬉しさ半分、酷い目に遭ったらどうしよう…という不安半分でした。幸い、バスケに詳しい友人がいたので一緒に行ってもらうことに。正直、友人がいなかったら行けなかったかもしれない。

ちなみに事前のバスケ知識は、W杯で知った基本的なルールと、その後一気見した「黒子のバスケ」で感じ取った雰囲気のみです。日向順平の4ファールのアレ、よかったですよね……。

 

会場に着くと、まず観客層の幅広さに驚きました。小さな子どもから腰の曲がったおじいちゃんおばあちゃんまで、本当にいろんな方が来場しているんです。これだけ幅広いなら、1人くらい初心者のオタクがいても怒られないだろな……とちょっと安心。それから、会場内のBGMが「第ゼロ感」なのは納得なんですが、「サムライハート」が流れたり「database」が流れたり、ひと昔前のオタククリティカルヒットプレイリストだったので面白かったです。

会場内には文化祭みたいに出店がたくさん。ガッツリ丼物からアイスクリームまで、いろんな種類の食べ物が揃っていました。試合開始の1時間半前に着いたのですが、全然暇しなかったです。むしろちょうどよすぎたかも。まあこの辺の理由は後ほど。

それから、グッズコーナーも物色。物販だ!!!ここはチームによってかなり差があると思うのですが、地元チームは結構頑張ってるな〜と思いました。1番びっくりしたのは、トレーディング商品があったこと。オタクの好きなやつ〜!!!しかも紙製のペラいグッズ!!!揃うまで買っちゃうよ!!!!

タオルやメガホンといった基本の応援グッズはもちろん、キャンプに使えそうなアウトドア用品もあれば、ネクタイや革製品といったフォーマルなもの、アクセサリーなんかもありました。どんな人でも何か一つは琴線に触れるものがあるような、豊富なラインナップだなぁと思います。なぜかは分かりませんが、マイメロとのコラボ商品もありました。

 

ぐるっと一周して座席に戻ると、「この後、演出のため会場が暗くなります。お足元にお気をつけください」と場内アナウンスが。周りを見ると、ペンライトをつけている人がちらほら。そういえばグッズ売り場にも、なぜかペンライトが3種類くらいあったなぁ。全てを察した友人と合唱。「ペンラ持ってくればよかった………!!!!!」

試合開始1時間前に行われるオープニングセレモニー。ライトによる演出が体育館の床を照らした後、スポットライトを当てられ両チームの選手が入場する試合前最大の山場です。ここで観客はチームカラーにセットしたペンラを振ります。よく考えたら、なんとかアリーナっていえばだいたい体育館だし、照明設備があるわけなんですよね。どのチームにもこのような演出があるかは分からないのですが、プロジェクションマッピングをやるチームの話は聞いたことがあります。あと噂によると制御ペンラもあるらしい……?なんにせよ、バスケを見に行く際は(規定を調べたうえで)ペンラを持っていくことをオススメします!!!キンブレサイズのペンラが公式グッズになっていたので、たぶんミックスペンラより大きくてもいけます。自チームと相手チーム、最低2色切り替える必要があるので、複数色点灯できるものがいいと思います。荷物検査もあるので、あくまで良識の範囲で!

 

まるでライブ前のような空気にボルテージが高まったところで、また会場は明るくなります。今度は盛り上げ隊長らしきMCの方が出てきました。観客とのコーレスです。「今日、初めて試合を見に来たよって人、手を振ってくださ〜い!!はい、みなさん拍手〜!!あなたもこの瞬間から一緒に応援する仲間です!!」

なんて優しいの……初めて見に来たファンを気遣うムビナナの十龍之介と同じ優しさ……。久々に見に来た人への言及もあって、まさにアットホームな現場って感じでした。びくびくしながら足を運んだ人間からすると、歓迎の気持ちを言葉にしてもらえて本当に嬉しかったです。友人曰く、新規の存在はマジでありがたいらしい。特に地方のチームは人入らなくて困ってるもんね……(涙)

 

ところで、スポーツ観戦のハードルって応援にもあると思います。コールするだけならオタクの守備範囲ですが、そもそも試合の流れが分からないと声を出しようがありません。予習しようがないので完全初見だし、まさに詰み。

でも大丈夫。ちゃんと試合前に応援練習の時間が設けられています!会場内のモニターがカンペとして何を言えばいいか映してくれるので、それを見ればOK。「こういう場面ではこれをやるよ!」という説明もあったので、身構える気持ちが少し軽減されました。喉慣らしにもなって、とっても助かる。

それから、こりゃ一部のオタク楽しくなっちゃうな〜と思ったのが協賛企業のアナウンス。基本的にスポーツチームは企業の支援を受けて運営されているので、山のようにスポンサーがいます。それを試合前に読み上げるんですが、ライブ・ライビュ経験がある私は企業名を叫びたくてうずうず。友人と小声で「ありがと〜!」とアイマス現場ごっこ(?)をしていました。もちろん観客は黙って見ているのですが、時々拍手が聞こえたので、根底にあるものは同じかもしれない……。

MCだけじゃなくチアもいるので、基本何かしら見るものがあります。早めに来ても退屈することはないのも良いと思いました。

 

試合前についてはこんな感じ。試合が始まると、あとはもう雰囲気で乗り切るのみ!!!でもオタクってノリと勢いで楽しめるところあるじゃん!!それ!!!

よくテニミュのオタクが「今年は立海が優勝するかもしれない……」と、覆らない試合結果に抗おうとしていますが、生の試合はどっちが勝つか分かりません!!!すごい!!!あなたの応援次第で結果が変わるかも……っていうのは逆に新鮮でした。

事前練習もするように、基本的には「ほら、みんなで応援するよ!!!あんたもこっち来な!!!」という風に全員で応援するんですが、手拍子も声援もなく腕組みしている後方彼氏面ファンもまあまあいたので、自分のペースで見れないこともないと思います。

 

ちなみにこの日の試合結果は……地元チームの勝利!!!やったーー!!!残り1秒を切ったところでの逆転、本当にフィクションみたいな試合でした(この文言でいろいろバレそう)。その瞬間は、誇張なしに割れんばかりの声援というか、漫画なら集中線が入ってそうだなってくらいの盛り上がり。ファンは、この熱気を味わうために通っているんだろうなぁと実感しました。これを一度体験してしまったら、そりゃあ病みつきだろうなぁ。ライブと違って負けたときは帰り道しょんぼりしちゃうけど、「いや、次は勝つかも……」ってまた行っちゃうやつ。あれ、結局立海のオタクと同じこと言ってる。

 

そんなこんなで、不安でいっぱいだったバスケ初観戦は、とっても晴れやかな気持ちで幕を閉じました。ペンラに未練がありすぎて次の日も行ったのはここだけの話ね。無事リベンジできました。

 

オタク、と一言に言ってもいろんなオタクがいるのであまり主語を大きくしてはいけないとは思ったのですが、総合的に見てスポーツ観戦と相性がいいんじゃないか!?と思い、この記事を作成しました。スポーツ観戦とオタ活に優劣はないしどっちも素敵という前提での話ですが、居住地にスポーツチームがあれば遠征の必要もないし、観戦チケットはライブに比べれば何分の一(モノによるけど!)だし、シーズン中は頻繁に試合が開催されていて参戦チャンスが多い。手っ取り早く現場の空気を吸うにはぴったりだと思います。

1人で行くにはなかなか勇気がいるかもしれませんが、行ってみると先輩たちが温かく迎えてくれます。少なくとも私が行った試合に、ガンを飛ばしてくる人はいませんでした。思ったより怖くなくて、むしろ楽しいです。バスケ、サッカー、バレー、いろいろあります。興味はあるけど行ったことがないという方、ぜひ足を運んでみてください!!